2020/11/07

S.A.Sジープとりあえず完成(スカウティング・フォア・ボーイズ)

Item No:350331/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.33

1/35 イギリス S.A.S.ジープ 1/35 SCALE BR. S.A.S JEEP 1974年8月発売

少年はだれでも、国のために何か役に立ちたいと思っているだろう。

簡単に役に立つ方法はボーイスカウトになることだ。

 普通、陸軍でスカウト(斥候兵)というものは君も知っているように、賢くて勇気があるので選ばれ、前線に出て行って敵がどこにいるかを探り、その様子をもれなく司令官に報告する軍人の事だ。

フィギアを搭載し、リアルタッチマーカーでチッピングなど施しました

しかし、この戦争の時のスカウトのほかに平和のスカウト---戦時と同じように勇気と機知のいる仕事を平和の時代に成しとげる人たちがいる。

それは世界中にいる開拓者だ。

 北米、南米や中央アフリカの狩人や、世界の各地にいる探検家や宣教師、オーストラリアの山男、カウボーイなどーーこれはみんな平和のスカウト、男の中の男であり、優れたスカウト技能を持った人たちだ。彼らはジャングルの中でも生き抜く方法を知っている。

 どんな所でも道を見つけられるし、ごく小さいサインや足跡の意味を読み取ることもできる。そして、近くに医者がいないときでも、どうしたら健康を守れるかを知っている。彼らは強くて勇気があり、どんな危険にも立ち向かう覚悟ができていて、いつも互いに助け合う気持ちをもっている。また国の手目ならば命を危険にさらすのも当然だと思っている。


 自分の仕事をし遂げるためには個人の安楽も欲望もすべてを捨てる。
それが彼らの義務だからそうするのだ。 
自分の武勇伝をほとんど語らないB-Pですが、ライフルを持って現地人から逃げるところをユーモラスに絵にしています。


 イギリス軍のS.A.Sジープを作成していて、SASの事をいろいろネットで調べていくと、LRDG・ポプスキー私兵団などの話が出てきます。やはりボーイスカウトの発祥地のイギリスらしいというか、ロード・ベーデン・パウエルの影響なのかなという気がします。

LRDGコマンドカーセット 着弾

  SASやコマンドなどの特殊部隊は、現地指揮官に事実上作戦の全権をゆだねて極めて大きな自由裁量権を与えねばいけないため、絶対的な統制を敷く必要があるナチスドイツや日本、ソ連などでは有効に活用できなかったようです。

 そういえばロンメル将軍などは、いかにもボーイスカウト的な人ではありますね。
 
 そういった点でも、班長の自由裁量権が極めて大きな権限が与えられているボーイスカウトの影響が大きいのかなと思うのです。
 
 冒頭の文章は、ボーイスカウトの創始者、ロバード・ベーデン・パウエル卿がイギリスの、そして世界中の少年たちのために書いた「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本に書かれている言葉です。
 
 イギリス陸軍にいるときに世界中で任務にあたり、第二次ボーア戦争でアフリカのマフェキング防衛により英雄となったベーデンパウエル卿は、アフリカやインドでの野外生活の経験をもとに、少年向けに野外活動や斥候術を紹介する本を書き、ボーイスカウト運動を創始しました。


アフリカで少佐時代は、現地の部族から「インペーサ(眠らないオオカミ)」と呼ばれていたそうです。インペーサ少佐 カッコいいですね。
斥候偵察が任務だったためイラストも非常にうまく、自分で挿絵も自分で描いています。

ちょっとユーモラスで温かみのあるイラストは、B-P自身のものです。

アフリカのマフェキング防衛の際、戦える大人の男たちの負担を減らすため、斥候や見張り、伝令などを、14歳以下の少年を組織して行ったのがボーイスカウトの始まりだそうですが、それにあこがれたイギリスの多くの少年たちが大人になり、屈強で強い意志を持ち、サバイバル技術に長けたSAS隊員になって活躍したと想像すると楽しいですね。

「インディ・ジョーンズ」もアメリカ人ですが、元ボーイスカウトの設定でしたね。
若いころのインディ・ジョーンズ(リバーフェニックス)

制服がボーイスカウトそのものですね。まあボーイスカウトの制服がイギリスの軍服をもとにしているので当然ですが。スカーフをネッカチーフに改造しますか。

スカウトといえば
これがどこかの模型店で売ってたのを見た気がするのですが、どこだったか忘れました。
今は絶版らしく、買っておけばよかったと後悔中

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