2022/06/03

プラバン工作でパラシュートザックとラウンドムーバーをスクラッチしてみよう

バトリングセットのノーマルスコープドッグの仮組みが終わりました。
一機はスコープドッグⅡの対イプシロン最終決戦仕様にしますが、残り2機にはパラシュートザックとラウンドムーバーを装備させてみたいと思います。

色違いのランナーをバラバラに組み合わせてみたら不思議な統一感が生まれました。
まずは各ミッションパックの基本ベースとなる箱を作っていきます。

背面のフックを使って装着するので、フックの外側の幅に合わせてプラバンを切り出します。プラバンは百均で購入しました。1 ㎜厚が2枚入っています。タミヤのいろいろな厚みの入ったやつもたしかどっかにあったと思ったのですが、見当たりません。今週末にでも補給しに行かねば。ついでにバーニア基部の球パーツやバーニアのパーツも探しに行きます。
背中のフックがはまるように切り抜きます。
合わせてみて確認。左右の高さがうまくあうように調整します。
5㎜ぐらいの幅にカットしたプラバンを箱に組んでいきます。
垂直を出すためのガイドがあるとやりやすいです。画像では百均のナノブロックを使用。
本当ならプラモデル用接着剤で溶けない材質の方がいいのですが、他のブロックで試してみたら接着されてしまいましたので、接着剤がガイドの方に流れないよう注意します。
接着面の強度が欲しいところには、細切りしたプラバンを追加して補強
ラウンドムーバー用とパラシュートザック用に2個作成。
これをベースに切ったり貼ったりして作っていきます。流し込み速乾なのですぐに固定されますが、溶けたプラスチックが完全に固まり強度が出るまで一日ぐらい待ちます。
3個イチ×3



タンクはプルームテックプラスウイズのカートリッジに百円均一で購入したデコパーツを
貼ったものになります。百均のデコパーツはABS製にメッキをしたものなので、瞬間接着剤で貼り付け。

バーニアのアームは適当に積層プラバンで作りましたがイマイチです。

あまりにも雑な工作で、角度もちゃんと出ていませんので作り直しですね。


2022/06/02

スコープドッグとは、そして装甲騎兵ボトムズとは、そして人間とは・・・

 2年前に偶然ブックオフで見つけた1/20のブルーティッシュドッグを衝動買いした後、

同じく1/20のバーコフ分隊仕様をアマゾンでプレミア価格で購入、10年以上前に作りかけて止まっていたタカラ/Waveの1/24を完成させ、その後1/35のWaveのレッドショルダーカスタムST版の購入、昨年のWave1/35のレッドショルダーカスタムPS版の購入、そして5月末にWave1/35のノーマルスコープドッグ3機セットの購入と、スコープドッグに取りつかれております。  

バンダイ 1/20スコープドッグ(ブルーティッシュドッグ改造)


 40年近く私たちを魅了してやまないスコープドッグとはいったいなんなのか?

1984年にテレビで放送された、「装甲騎兵ボトムズ」というアニメーション作品に出てくるロボットです。

とにかく大量に生産され廃棄される文字通りの「量産機」

 この世界では、複数の星を合わせた惑星連合同士で100年以上も戦争が続いており、装甲騎兵(アーマード・トルーパー)というロボットが主力兵器となっています。中でもこの「スコープドッグ」という機体は最も多く生産され、一説には一億機以上とも言われています。

スコープドッグの由来ともなっている特徴的な3連カメラ

 なぜそんなに生産されたかというと、装甲騎兵というロボット兵器はそれまでのロボットアニメに登場したロボットとは異なり、攻撃力や防御力は戦車以下だが、安価で生産しやすく、パイロット一名で操縦と攻撃が可能な上、人間型の利点を生かして作戦に応じて様々な武装を取り扱う事ができたり、都市や不整地、ジャングルなどの車両や航空機が自由に活動できないところでも活動できるという利点があったからです。

 要は歩兵を強化でき、数をそろえることによって汎用的な戦力として運用できるということになります。

ロボットならではの人間離れしたアクションも魅力

ローラダッシュとターンピック

 また、人間型ではあるものの、ロボットである利点を生かし、地上を歩いたり走ったりせずに高速に移動でき、敵の攻撃を回避したり、敵に向かって高速に突撃したりすることができる「ローラーダッシュ」という機能や、ローラーダッシュ中に足首から短い杭を地面に打ちこんで片足を固定しその場で急激にターンする(戦車でいう「信地旋回」)ための「ターンピック」といった人間には不可能な動きが可能で、4M前後と人が乗って操縦するこの手のアニメのロボットとしては限界近くのサイズと相まってスピーディーでカッコいい動きをします。

 特にこの「ローラーダッシュ」と「ターンピック」を利用した、地面を削るような「キュイーン」という音を響かせながら、脚と地面がこすれて火花を散らしながらの機動は非常に特徴的で、基本的に空中戦闘が出来ず平面的な移動しかできないのを逆手に取った魅力あふれるアクションとなっています。

 元々監督は緊急にその場を離脱するための、30M程度の動きを限界に考えていたそうですが、実際のATの基本的な移動方法になっています。

薬莢の排莢がカッコよすぎる!「アームパンチ」

また格闘戦時に火薬の爆発力を用いて前腕部を伸縮させ、相手にパンチを叩き込む「アームパンチ」という仕組みでは、パンチ後、銃の薬莢の排出同様カートリッジと煙が出ます。

 メイン武装のヘビイマシンガンは液体火薬を使用するという設定のため排莢はない(おそらくアニメの作画の都合?)のですが、アームパンチの排莢はめっちゃカッコいいです。

衝撃吸収、パイロット搭乗のための「降着機構」
高所から飛び降りる際に衝撃を吸収したり、人が乗り込むために作動する「降着機構」という仕組みも見ものです。膝関節が通常の人間とは逆に曲がり、ショックを吸収したり、パイロットが乗り込みやすいようにコックピット部分を地面に近づけるような姿勢をとることができます。特に本作のヒロインフィアナの「降着状態のまま操縦席に乗り込まず横乗りローラーダッシュ」は最高にかっこいいです。ほかにも要所要所で用いられており、印象に残る機能ですね。


 上のような特徴的な機能がデザイン面に非常にうまく落とし込まれており、作品中での使われ方も印象的かつ効果的で、スコープドッグの大きな魅力となっています。

町工場のようなところで、スクラップから組み立てが可能


またATは、構造が単純で生産性が高く価格が安い、大量に生産され廃棄されたり払い下げたりされており、町工場のようなところで整備や組み立てが可能というのも大きな魅力になっています。

それまでのリアル系ロボットアニメ、たとえば「ガンダム」では、軍のようなある程度大きな組織が運用するという設定で、整備や修理も行われていました。

また、ボトムズと同じ高橋良輔監督の前作「太陽の牙 ダグラム」では、反政府ゲリラがやはり10Mの巨大ロボットを用いるのですが、きちんとした整備が出来ずに動かなくなったりする話があるなど、巨大ロボットの運用の困難さの話があったりなどそれなりに面白かったものの、ストーリーに制約ができてしまうのは否めないと思います。

スコープドッグの「そこら中スクラップが転がっており、組み立てに特殊な設備もいらず自動車の組み立て修理のような感覚でガレージのようなところで組み立てや改造可能」という設定は、ストーリーを面白くするのに画期的だったと思います。

「簡単に破壊され、それでも同じ機体が簡単に手に入る」
上の設定により、主人公の乗るロボットを過剰に無敵化する必要が無くなり、主人公が死ぬことは無くても主人公のロボットは破壊される=敗北させることが可能となり、話ががぜん面白くなったという面があります。

 どういうことかというと、主人公の乗るロボットが特別なワンオフ機だと、敵やライバルに破壊された場合話を続けるのが困難になってしまうのですが、(シリーズで一回ぐらいは破壊され、新型機に乗り換える「主人公機交代」というイベントが可能)スコープドッグの場合は入手が簡単なため、ストーリー上の必要があればいつでも主人公機を破壊することが可能になるという事です。
 事実、第1話でキリコの乗ったスコープドッグは、最初の15分で味方の罠にはまって破壊され、第2話では話の最後に、スクラップ工場におかれた動かないスコープドッグのコクピットに逃げ込んで隠れ眠ってしまうという具合です。
 第3話では廃棄されたスコープドッグを修理してなんとか動くようにして戦いますが、それが第2話で眠った機体と別の機体だとすると、もうこの時点で3機目という事になってしまいます。この3機目も話の最後で炎に包まれてしまい、第4話の頭で消火器で消火液を掛けられてしまい、第4話ではまたまた別の機体(けどやはり形も色も同じ)に搭乗します(4機目)が、これはバトリングスタジアムのビジター用の機体という事なので、次の第5話では別の機体に搭乗した可能性も高く、だとすると1話にいっきづつ乗り換えるという凄いことになってしまっています。(ちなみにこの話では、スコープドッグが一台おとりになって破壊されますが、これは第三話の機体なんじゃないかと思います。)
 第6話では冒頭で5話で乗っていた機体を乗り捨てます。
第7話で新しい中古?の機体を調達してもらい(6機目)、こちらは珍しく破壊されずに済みますが、第8話では手も足もでずあっさり負けて破壊されてしまいます。
 第10話では、バトリングスタジアムに忍び込んでそこのスコープドッグに追加武装をつけて改造をはじめます(7機目)第11話ではその機体は故障して乗り捨て、無人で動くおとりの機体(ラビット)(8機目)の2機が破壊され、エネルギー満タンの機体にまたもや乗り込みます(9機目)
 エネルギー満タンだけあって、この9機目は12話まで保ちますが、やっぱり壊されてしまいます。
 第13話は第一部ウド篇の最終回となりますが、ここではそれまでのスクラップや払い下げの中古ではなく、正規軍特殊部隊の機体を奪って乗ります。(10機目)それまでずっと緑色の機体でしたが今回は紫色の機体、尚且つパラシュートザック装備という珍しいパターンになりました。破壊された描写はありませんでしたが、次の話では別の機体(湿地帯用に改造された「マーシイドッグ」(11機目))に乗りますのでやはり乗り捨てたとみて間違いないと思います。
 14話からはベトナム戦争やカンボジア内戦をイメージさせる熱帯のジャングルが舞台となります。ここでは味方は新型の「ダイビングビートル」という機体に乗りますが、キリコは乗りなれているのがいいという理由でスコープドッグを湿地帯用に対応するように改造した「マーシイドッグ」に乗りますが、作中誰もその名前で呼びませんし、下半身が少し違うだけなので要するにスコープドッグです。
 
腰から下だけ防水処理していますが、上半身は水がダダモレです。他にだれも乗っていないので、キリコ機だというのが一目でわかるメリットあり。ジャングルでの戦闘時木に引っかかったりしないよう重心とストックを短くカットしたヘビーマシンガンがカッコいいです。

  この「クメン篇」では、中世の騎士のようなデザインやエングレービング装飾、盾に装着された「パイルバンカー」という金属のぶっとい杭を敵に打ち込む必殺技を持つヒーロー的なロボ「ベルゼルガ(狂戦士)」が登場します。 


 当時予備知識なく視聴し、いつか「ボトムズ」という名前の機体の登場を期待していたキッズは「ついに出た!こいつが装甲騎兵ボトムズかー!」と勘違いしましたが、身長2Mもあるワンショルの原始人みたいなやつの専用機でずっこけました。  
文明を捨てた部族「クエント人」傭兵のルシャッコ。
こんな見た目ですが話が進むにつれてカッコよく見えてきます。

クメン篇でもけっこうマーシードッグを乗り捨てたり破壊されたりされていますが、今後確認していきます。


2022/06/01

スコープドッグ バトリングセット 3機目(キリコ機)作成

食う者と食われる者。 そのおこぼれを狙う者。 牙をもたぬ者は生きては行かれぬ暴力の街。 あらゆる悪徳が武装するウドの街。 ここは百年戦争が生み落とした惑星メルキアのソドムの市。 キリコにしみついた硝煙の匂いに惹かれて危険な奴等が集まってくる。

次回「出会い」
キリコが飲むウドのコーヒーは苦い。

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ふふふ...圧倒的でないかわが軍は...(ロッチナの声で)

「スコープドッグ バトリングセット」
ノーマルのスコープドッグが整形色違いで3機入ったキットの3体目、
グリーンの整形色のキリコ機を組み立てます。


ウエーブのスコープドッグ組立ても5台目ともなり、だんだんコツがつかめてきました。

肩関節の付け根部分のポリキャップとボールジョイント軸は、説明書通りの順番だとけっこうはめるのに力が必要で、パーツに隙間ができたり、ボールジョイントの軸がどっかに飛んでいっちゃったり、手の指が痛くなったりします。

上のように、先にはめてしまってからパーツに組み込むとすんなりハマります。

ネットの作例などでも、ココの隙間が目立つものがあります。
組み立てた後、腕を付けるときにも隙間が空いてしまいがちなので、
流し込み接着材で接着してしまったほうがいいです。

スカートアーマーの取り付けは、上のようにひっくり返してはめると簡単です。

完成です。今回左の拳は握り込んでいないほうにしてみました。

やっぱり緑色が安心しますね。



3人仲良く

5体で記念撮影

スコープドッグのデザインは最初の放送以来約40年変化しませんが本当に素晴らしいです。

ロボットならではの各種ギミックや機能がデザインに落とし込まれていながら、

丸と直線を絶妙に組み合わせた愛嬌を感じさせるデザイン

4M弱という絶妙のサイズ設定で

人間や車両と絡めさせるのも楽しいです。



 

「驚いたか!かつての上官に狙われて!」Wave 1/35スコープドッグ オリヤ大尉機 制作

最も危険な罠。それは不発弾。 巧まずして仕掛けられた地中の闇に眠る殺し屋。 それは突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。 ウドは巨大な罠の街。そこかしこで信管を咥えた不発弾が目を覚ます。
次回「罠」
キリコも巨大な不発弾。自爆、誘爆、御用心。

茶色のコニン少尉に続き、第5話に登場したブルー系の「オリヤ大尉機」を制作します。

コニン機を作っていて、ニッパーの切れがなんか悪いなーと感じましたので、今後の制作のため新しいニッパーを購入しました。形は本格的な薄刃ニッパーっぽい形の割に、実売1500円程度とお安めなミネシマのプレミアム薄刃ニッパーです。

それまで使用していたものより、構造的に刃先のガタが出にくそうな構造です。

刃そのものはそこまで鋭角な刃付けではなく、耐久性もそこそこありそうです。

早速組み立てに入ります。今まではアンテナ基部のまるいところのパーティングラインは平らに削っていましたが、今回はマルイチモールドにしてみます。

反対側も同様にモールドを刻みました。

一機は対イプシロン最終決戦用にしようと思いますので、ショートバレル仕様にします。

下側のバレルはテーパーの無いプラ棒かプラパイプに置き換える予定ですが、
とりあえずそれっぽい長さに切ってみました。

この色けっこうシブイですね。TVのオリヤ大尉は、3対1にもかかわらず、
キリコのジャンピングパンチ!であっさりやられ、署長に「案外だらしがないやつ」って言われた上に狙撃され殺されちゃってましたが。

しかも元レッドショルダーのキリコに戦い方を教えてやったつもりでいたのも情けない。
むしろコニン少尉のほうが一対一でけっこういい勝負をしていましたね。
そういやTV版のオリヤ大尉機はヘビーマシンガンではなく大型の手持ちロケットランチャーを装備していたので、再現したい人はRSCのロケットランチャーを改造するなどして作成する必要があります。