2022年9月に購入したTIMEの「Fluidity」ですが、あらためてどんなロードバイクなのか掘り下げてみます。
究極至高のエンデュランスロードバイク
過去のネットの記事などを調べてみました。
どうやら2012年ごろに発表された「VRS Fluidity(フルイディティ)」が一番最初のモデルで、フレームの形状などは変わっていないように見えます。
以下はネット上の記事を集めたものになります。
究極の乗り心地を目指したロングライド/グランフォンド向けのロードマシン
対衝撃・振動吸収性能を持つポリアミド繊維「バイブレーザー」をRXRSの2倍量使用
「どこまでも走り続けられるような、究極の乗り心地が味わえる」鈴木祐一(Rise Ride)
非常に乗り心地の良さが際立ち、どこまでも走っていくことができるようなコンフォート性能の素晴らしいバイクという第一印象を持ちました。
フレーム全体がバネのように非常にしなやかで、ペダルを踏んだことによる反発力や、路面からの振動を全て吸収し、踏み込む際の"味"を良いフィーリングに変換してくれました。非常に乗っていて気持ちのいいバイクです。
このバイクは、ハンドリングやダウンヒルでのコーナリング、ヒルクライムも含めて全てバランスが取られていて、ネガティブさを感じるシチュエーションが無いように感じます。
コンフォートに振られたバイクですので少々まったりとはしていますが、かといってハイスピードのコーナーでもブレたりはしません。
クルマで例えるなら高級セダンといったところでしょうか。どんなスピード域でも受けた衝撃を適切な大きさにいなしてくれて、そのバランスが調度良いです。
剛性の高さから安定感を出すバイクもありますが、このVRSは対照的に、まるでサスペンションによって安定感が出されているかのようなイメージを持ちました。
硬すぎるフレームは踏み続けていないと路面に弾かれて宙に浮いてしまうことがよくありますが、VRSは路面と喧嘩をせず、しなやかさが路面追従性を生み出しているよう感じます。
下からに突き上げを調和して、スピードを乗せていける、そんなマシンです。
トルクを掛けて踏み込んだ時、軽いギアで回転数を上げた時のどちらにでも対応してくれました。
しなやかな分、ギアを重くかけて踏んだ場合は若干フレームのたわみを感じましたが、反発した時にグッと推進力に繋がる乗り味があります。
クロモリフレームに似ているといえばわかりが良いでしょうか。
試乗車はデュラエース・Di2が装着されていますが、バッテリーがスマートに収まるように設計されていて好感がもてます。
電動コンポーネントと組み合わせれば究極のストレスフリーマシンとなりますよね。
ワイヤー式コンポを選択してもスマートにルーティングできそうですので、コンポーネントを選ばないマシンです。
マシンの設計コンセプトがロングライドですので、短距離のスプリントレースには向かないでしょう。でもその場合には同じ価格帯のRXRSを選べば良いですよね。
乗った瞬間にわかる乗り心地の良さ。短距離のライドからブルベ600kmや、何日もかけて1000km走るといった究極のロングライドにも選びたいバイクです。
「ロングライドに適した乗り味の中に、レーサーの雰囲気も感じられる」
戸津井俊介(OVER-DOバイカーズサポート)
「ロングライドに適した乗り味の中に、レーサーの雰囲気も感じられる」
非常に良いバランスで仕上げられたロングライドマシンという第一印象でした。振動吸収性を売りにしているバイクですが、しなり過ぎてロスを感じることが無く、踏み込んだ時に硬すぎず柔らかすぎず、タイムらしさがよく表現されたマシンですね。
タイムというメーカーは、それぞれのマシンにはっきりとしたコンセプトを持たせますが、レース用マシンもロングライドマシンでも、何かの性能が突出しすぎていることがありません。そのためロングライドマシンでも、ただ柔らかさや振動吸収性を求めただけだはなく、レーシングな雰囲気を感じさせるバイク造りをしてきます。このVRSはまさにその通りで、素晴らしい乗り心地の中にもレーサーらしさ十分に感じることができました。
上りや下り性能に関して言うなら、「ニュートラル」という言葉ば一番当てはまるのではないでしょうか。極端にクイックということもないですし、かといってダルさもありません。落ち着いていて乗り手の思う通りに動いてくれます。どんなギアを選択してもマシンが乗り手に合わせて進んでくれるような柔軟性があるため、巡航も楽で得意といえるでしょう。
設計の通り、ロングライドに向けて最高のバイクと言えると思います。しかしただゆっくりと走らせるだけではなく、途中にある峠でスピードを上げてもしっかりと応えてくれる。ダウンヒルでスピードを出した時にもタイムらしいレーサーな雰囲気をしっかりと味わうことが出来るでしょうね。
アッセンブルするコンポーネントやパーツは、フレームの性格を損ねないように中級以上のものを装備したいですね。フレームがしなやかですので、ホイールはカッチリとしたものを。電動コンポーネントもバッテリー取り付けなど配慮されていますし、非常に適したチョイスといえるでしょう。ロングライドに向けてチューブレスタイヤを装着しても良いと思います。
ロングライドに使うマシンとして、ウィークポイントはほぼ見つからないと言って良いでしょう。価格がちょっと高めの設定になっていますが、それ以上に価値のあるマシンです。実際走らせて気持ちが良いし、高級感があるから持っている所有感もある。カーボンを知り尽くしたタイムだけに、購入して間違いないバイクではないでしょうか。
2014年の記事
フランス・リヨンに居を構えるカーボンバイク専業ブランド、タイム。
快適性に重点を置いたFluidityシリーズの2014モデルより、「Fluidity S」と「Fluidity」、
エントリー層向け完成車である「Fluidity First」という3車種を紹介する。
いずれも昨年より継続モデルだが、新色の追加と細やかな仕様変更が行なわれている。
Fluidity Sは優れたショック吸収性能を持つバイブレーザー繊維をZXRSに対して2倍量使用し、タイムの歴代ラインナップの中で最もコンフォートな乗り心地を実現したというロードバイク。製造には独自のRTM工法が用いられており、前後方向の振動吸収のみに特化することで横剛性を損なわないように工夫が凝らされている。
チェーンステーとヘッドチューブを長く、トップチューブを短くしたアップライトなジオメトリー採用することが特徴で、極細のシートステーは大きく湾曲した形状とすることで快適性を追求した。ラインナップはメカニカル仕様とエレクトリック仕様の2タイプ。カラーはシックなBLACK EBENEとレーシーなBLACK RUBISの2種類、サイズは6種類が揃う。
Fluidityは上位モデルの「Fluidity S」に搭載されるテクノロジーを多く流用しながら、非ISP化やドロップアウトの素材及び構造の変更によってコストダウンを実現したモデル。カーボンには優れたショック吸収性能を持つバイブレーザー繊維を多く編み込み、またRTM工法によって横剛性を損なわずに縦方向の柔軟性を高めるなど、Fluidity Sと同様に快適性を追求している。ラインナップはメカニカル仕様とエレクトリック仕様の2タイプ。カラーはベーシックなMONT BLANK(ホワイト/ブラック)と流行のネオンカラーを取り入れたPLASMAの2種類、サイズは6種類が揃う。
Fluidity Firstは、ヘッドチューブが長めに取られた「パフォーマンスジオメトリー」を採用したFluidityシリーズの弟分に当たるモデルで、ビギナーにも対応するリラックスしたポジションを可能としている。インテグラルRTM工法と呼ばれるタイムオリジナルのテクノロジーで製造され、エントリーモデルながらカーボン製ドロップアウトや左右非対称チェーンステーなど、その作りこみは細部にまで及んでいる。フォークは2013モデルから変更となり、上位モデルFluidityと共通品となった。
販売は完成車のみとなり、シマノ105フルセットに同WH-RS21ホイール、チネリのパーツをアッセンブルしている。プライスは346,500円。カラーはシックなブラックベースのPICANTEと、レッドが映えるレーシーなデザインのENTAの2種類が展開される。
フルイディティに乗った印象を簡略に言うと、ロングライドに特化したバイク。
パイプに振動吸収素材を増して振動減衰能力を高めているが、アクティブフォークを入れて、荒れた路面のレースで強みを発するセッティングにしている。
VXSの血筋を継ぐ流れだが、フレーム側はVXSよりボリュームがありしっかり感が増している。
大きな特長はアクティブフォークの採用で、フォーク内にアクティブダンパーを入れる事で25~50ヘルツ周辺の振動を取り、粗い舗装路面で感じる振動を減衰する。
荒れた下りでは、確かに路面振動の一部がフラットになった感じで、視線が安定する。
なるほどここら辺が25~50ヘルツ周辺の振動なのかと妙に納得。
またロングライドに特化したハンドリングを採用しているので、長距離でも疲れない設定になっている。
VXSより10年分進んだロングライド能力を持ったバイクだが、フルイディティはロードレースでも充分闘えるバイクだ。
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フルイディティは「魔法の絨毯」とも言われるタイムの中でも特に乗り心地の良いフレームだ。コンセプトはロングディスタンス、グランフォンドを意識したマルチなモデル。コンセプトはフルード ライド(流れるようなライド)、パフォーマンス。長距離になればなるほどそのパフォーマンスが発揮される。アップライトなジオメトリーと、優れた振動吸収性がライダーの負担を軽減する。フルイディティ アクティブは振動減衰特性に優れるアクティブ フォークを搭載したモデル。専用のアクティブ フォークはライダーがもっとも不快と感じる25~50ヘルツの低周波帯の振動を減衰する。この技術はエネルギーロスに繋がる柔軟性に頼った振動吸収システムとは一線を隔した新しい概念だ。また、ダイレクトトランスリンクシートポスト(ISP)となり、サドル固定方法は従来のものを踏襲している。フレーム単体の公称重量は1015g。電動コンポーネントを採用する場合にはフルイディティ専用電動パーツキットが必要になる。
もっとも広い守備範囲をもつ◆菊地武洋
勘のいい人なら気がついているだろう。振動を素早く減衰するアクティブ フォークと、エンデュランス設計のフルイディティの相性は悪いわけがない。3兄弟でいちばん地味な存在だと思われがちだが、現行モデルのキーテクノロジーがアクティブ フォークなら、本命はフルイディティである。タイムといえば、レーシー&テクニカルな印象で、太いタイヤやソフトな乗り心地を売りにするブランドではない。しかし、走ってみれば晴れやかな気持ちになる。まるでレーサーなのだ。フロントセンターとヘッドチューブを長くしているので、アップライトだし直進安定性も高い。ワイドタイヤにも対応しているが、これだけ路面の振動を減衰してくれるなら23Cで十分。わざわざホイールの外周部を重くする必要など皆無である。比べてみれば、加速のキレはアイゾンに敵わない。でも、100マイルを走りに出かけるときに大切なのは、全体を通した速度だ。ゴールスプリントが必要な人はともかく、ほとんどの人にとって、長距離を快適に走れるのは長距離を高速巡航できるバイクだ。他のブランドだったらマルチユースや、レースバイクとして販売する高い戦闘力を備えており、タイムのラインナップでもっとも広い守備範囲を誇るモデルともいえる。今回はテストできなかったが、ディスクブレーキ仕様もあるので、本格的にロングライドを志すならそちらがいいだろう。
路面の変化に柔軟に対応する Ω 小高 雄人
「Fluidity=流動性」という名をもつこのモデルは、刻一刻と路面コンディションが変わるようなワイルドな長距離ライドでも、柔軟に対応できる懐の深さをもっている。剛性感もほどよく、あらゆる場面で効率的なぺダリングができそうなイメージだ。とくに下りでの安定性は素晴らしく、タイトなコーナーでも思い通りに走行できる。とくに下りで恐怖を感じる人におすすめしたい。高剛性フレームのような打てば響くような感じはなく、上りも速く走りたい人は少しトルクをかけてぺダリングすると良いだろう。少し太めのタイヤを装着し、いつまでも走っていたくなるバイクだ。
もっともしっくりしたバイク■山本健一
フルイディティはエンデュランスバイクだ。エンデュランスバイクの定義はコンフォート性能を高めたバイクという位置づけであり、いかに快適にロングライドをこなすか、ということに主眼が置かれている。どちらかというと守りのイメージだが、フルイディティに関しては攻めの姿勢も感じとれる。スタンダードかつオールラウンドなアイゾンも素晴らしいバイクに仕上がっているが、個人的にはタイムの中でもっともフィットしたバイクだった。フレームのほどよい反応はペダリングと調和してくれて、軽やかな加速フィールを生み出してくれる。コレがコンフォート? というダイレクト感であるが、路面追従性のよさ、どんな場面でも安定性の高さを感じさせる質感がストレスを減らし、これもある種のコンフォート性能である、と思わせる。アクティブ フォークはフレームが変わっても同じ印象で、スカイロン、アイゾン専用フォークと同等の力強さがある。フォークが走りの要ということをまざまざと見せつけられたような気がする。とはいってもフルイディティのフレームだからこそ、という安定志向のライディングフィールはどこまでも走り続けられそうな気にさせる。上りももちろん軽快、下りはアクティブ フォークが最適なラインをアテンドしてくれる。レース用としても良いな……と思わせるエンデュランスバイク。キツく長いコースほど威力を発揮しそうだ。
無関係ですが、OpenAIの画像生成APIで作成した美女イラストを貼っておきます。
AIイラストで炎上するケースが多いのでちょっと心配ですが。
この3枚は同じ画風ですね。
ジャケットのボタンがちょっとおかしいです。
背景がAIっぽい
タンクトップのあたりの服がかなりおかしいことになってますね。
AIあるある 謎のテキストをいれたがる
左のバーベルがどうなってるの?そもそもどういうシチュ?